再生モデル動物を用いた核酸医薬評価系の開発

プラナリア: 日本名は渦虫といい、清流淡水に生息する三岐腸類の無脊椎扁形動物。頭部には目と脳を有する高等生物であるが、体を切断しても再生して完全な個体に治る能力を持つことで有名。プラナリアは組織再生能や組織恒常性を観察するのに適しているため、モデル動物として再注目されている。プラナリアには様々な亜種が存在するが、我々が使用するプラナリアは、遺伝子機能解析に適した種の一つである、Schmidtea mediterranea

当研究室の過去の取り組み: ヒトの組織と比較してプラナリアは様々な違いがあるが、その基本設計の部分でヒトと共通項もある。我々はコエンザイムQを作らないプラナリアが組織再生能と組織恒常性にダメージを受けることを発見して、その予防法を示した。現在は次のことに取り組んでいる。

1.プラナリアの遺伝子を用いた核酸医薬の安全性テスト

2.組織再生・組織恒常性異常プラナリアを用いたビタミンE等の抗酸化物質の補給効果